なかなか墓場に入りたがらない人々
少し前ですが、公の教育機関でお仕事をさせて貰ったことがあります。
一応教育機関です。
但し公の機関ですので、なかなか外部でバリバリ実績がある人達とか、
これからイノベーションを起こして行こう!なんて人はかなり辛い目に会います。
ここ数年のトレンドとして、家でゴロゴロしている高齢者の皆様方を、どんどん教育の現場とか社会に参画させようという動きがありまして、シルバー世代と呼ぶとなかなか人が集まらないので、
プラチナ世代
なーんて、耳障りの良い言葉でじじさまばばさまの自尊心をくすぐりつつ、子ども達の勉強を見るだの、昔あそびを体験させるだのという、いかにも行政の方々が考えそうな事業がどこの行政でも大流行したのですのよ。
中にはかなり凄い実績と、類まれな技術を持たれたリスペクトすべき方々もいらっしゃりはするのですが、まぁ大多数は教員を退職して、いまだ先生と呼ばれたい人種とか、自称遊びの名人とかいう訳の判らんクラスタを大量に集めることになるのですが。。。
確かに最初はけん玉とかお手玉とかに興味を持つのですが、教える側が下手くそな訳ですからすぐにテクニックで追い越され、わけの判らん難癖を付けられて子ども達は萎縮。
先生上がりは、昔の教育方針をゴンゴン押し付けた挙句、明らかに子ども達が飽きている空気感をつかめないものだから、まぁ場が荒れること。
いったいこの事業、誰のための事業なんだろう???
表向きには子ども達のためといいながら、活躍の場を自ら作り出せないポンコツクラスタの居場所づくり事業なんではないかと何度思ったことか。
本当に子ども達の将来を考えるならば、最先端の技術に触れさせるだとか、本物の技術、学術に触れさせたほうが全然良いと思うのはおいらだけなのかな?
下手くそな手品や、無言であやとりをするばぁさんの相手を、なぜ将来ある子ども達がしなければならないのかと思うと、早く墓場に入ってねと耳元の補聴器で大声を出したい衝動にかられました。
今の日本とやらをめちゃくちゃにした張本人たちは、次世代の子ども達をも巻き込みながら、この国と一緒に沈んでいくんですな。
「若者奴隷」時代 “若肉老食(パラサイトシルバー)”社会の到来 (晋遊舎ムック)
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この辺りを読むとくらーい気持ちになります。しくしく。